公開実習・夏

2023年度 公開臨海実習・夏 受講生募集中! 
北の海,潮間帯のフィールド生物学( 担当教員:岩﨑 藍子、福森 啓晶)

実施要項の電子ファイルはこちら

実習期間 8月14日~8月21日

実習日程
8月14日夕方,入所,ガイダンス
8月15日〜8月20日, 実習
8月21日午前中,解散

生態学コース(岩﨑)

潮間帯では様々な生物がひしめき合って生息している。どのような生物が共存できるかは生物同士の関わりや非生物的な環境条件に大きく影響される。本実習では潮間帯および潮下帯の生物を対象とし、生物の多様性とそれを規定する要因に関するテーマを学生自身で設定する。実習では多様性を定義し、それを実測するためのフィールド調査を組み立て、実践する。調査で得られたデータは必要に応じて解析を行う。実習の最後にはグループ毎に成果を紹介し、他のグループの成果についても理解を深める。

分類学コース(福森)

潮汐の影響を受ける潮間帯には岩礁・砂浜・干潟などの様々な環境が存在し、多種多様な底生生物が棲息する。底生生物の中でも、貝類は特に多様化した一群で様々な形態・生態をもつ。本コースでは、浅虫周辺に棲息する貝類を始めとした底生生物の多様性を明らかにすることを目指す。コースを通して様々な環境で底生生物を採集し、特に貝類の観察法・同定法を習得する。また貝類の体の構造についての理解を深め、棲息環境や生態による差異を検討する。

 

諸注意 本実習では,野外で長時間にわたってデータ収集を行なうことがあります.
・虫除けスプレー,日焼け止め,帽子,長袖シャツなど,必要に応じて準備して下さい.
・多少の降雨でも野外調査を行なうため,レインコート・雨合羽の携帯を推奨します.
・濡れたり汚れたりしてもよい,動きやすい服装を準備して下さい. (宿舎には洗濯乾燥機があります)
・岩場でも安全に歩けるようスニーカーなどのしっかりした靴を準備して下さい.岩場での調査では,事故防止のためサンダルを厳禁とします.
・生物採集作業のためマリングローブや軍手を着用してください.
・実習海域ではこの時期,アンドンクラゲやシロガヤ,ハネガヤ等の危険生物がいます.肌を露出した水着での遊泳は危険です.
・ 参考までに,青森市周辺の8月の平均気温23.3 ˚C(最高27.7 ˚C,最低19.8˚C),表層海水温はおよそ22-23 ˚Cです.

実習についての質問はこちらまでお願いします(@を半角に変更してください) 

岩﨑 藍子:aiko.iwasaki.a8@tohoku.ac.jp  

2022年度 公開臨海実習・夏 受講生募集中!  終了しました
北の海,潮間帯のフィールド生物学( 担当教員:岩﨑 藍子、福森 啓晶)

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実習期間 8月10日~8月17日

実習日程
8月10日夕方,入所,ガイダンス
8月11日〜8月16日, 実習
※8月15日 異分野融合特別講義 大学院工学研究科 菊地謙次 准教授
     「生体流動のライブイメージングとバイオメカニクス」
8月17日午前中,解散

生態学コース(岩﨑)

潮間帯では様々な生物がひしめき合って生息している。どのような生物が共存できるかは生物同士の関わりや非生物的な環境条件に大きく影響される。本実習では潮間帯および潮下帯の生物を対象とし、生物の多様性とそれを規定する要因に関するテーマを学生自身で設定する。実習では多様性を定義し、それを実測するためのフィールド調査を組み立て、実践する。調査で得られたデータは必要に応じて解析を行う。実習の最後にはグループ毎に成果を紹介し、他のグループの成果についても理解を深める。

分類学コース(福森)

潮汐の影響を受ける潮間帯には岩礁・砂浜・干潟などの様々な環境が存在し、多種多様な底生生物が棲息する。底生生物の中でも、貝類は特に多様化した一群で様々な形態・生態をもつ。本コースでは、浅虫周辺に棲息する貝類を始めとした底生生物の多様性を明らかにすることを目指す。コースを通して様々な環境で底生生物を採集し、特に貝類の観察法・同定法を習得する。また貝類の体の構造についての理解を深め、棲息環境や生態による差異を検討する。

 

諸注意 本実習では,野外で長時間にわたってデータ収集を行なうことがあります.
・虫除けスプレー,日焼け止め,帽子,長袖シャツなど,必要に応じて準備して下さい.
・多少の降雨でも野外調査を行なうため,レインコート・雨合羽の携帯を推奨します.
・濡れたり汚れたりしてもよい,動きやすい服装を準備して下さい. (宿舎には洗濯乾燥機があります)
・岩場でも安全に歩けるようスニーカーなどのしっかりした靴を準備して下さい.岩場での調査では,事故防止のためサンダルを厳禁とします.
・生物採集作業のためマリングローブや軍手を着用してください.
・実習海域ではこの時期,アンドンクラゲやシロガヤ,ハネガヤ等の危険生物がいます.肌を露出した水着での遊泳は危険です.
・ 参考までに,青森市周辺の8月の平均気温23.3 ˚C(最高27.7 ˚C,最低19.8˚C),表層海水温はおよそ22-23 ˚Cです.

実習についての質問はこちらまでお願いします(@を半角に変更してください) 

岩﨑 藍子:aiko.iwasaki.a8@tohoku.ac.jp  

2021年度 公開臨海実習・夏 受講生募集中! 締め切りました
北の海,沿岸の生態学( 担当教員:岩﨑 藍子、藤本 心太)

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実習期間 8月30日~9月6日

実習日程
8月30日夕方,入所,ガイダンス
8月31日〜9月5日, 実習
9月6日午前中,解散

生態学コース(岩﨑)

環境勾配に沿った生物のすみわけや、生物間の相互作用を直接的に観察できることから、岩礁潮間帯は生態学の発展の舞台となった。本実習はこの岩礁潮間帯の底生生物を対象に、参加者が個人やグループで主体的に研究テーマを設定し、生態学研究の一連の流れを実践することを目的とする。1)観察・記録、2)分布パターンの検出、3)分布の規定要因の推定、4)実験・再調査、5)解析、6)レポート執筆・発表を行う。実習の中で定量的な調査方法や統計解析について学ぶことが期待できる。

分類学コース(藤本)

砂浜から深海まで幅広く分布する砂泥の間隙環境には,メイオベントスと呼ばれる1ミリに満たない小型の底生生物が生息している.本コースを通して様々な動物門(動吻動物門,線形動物門,緩歩動物門,節足動物門,環形動物門,扁形動物門,紐形動物門,腹毛動物門,輪形動物門,顎口動物門など)の採集法,観察法,同定法を習得し,それぞれの動物の体のしくみや自然史についての理解を深める.本年度は,エクマンバージ採泥器を用いて潮下帯のサンプリングに重点を置く予定である.

左:実態顕微鏡で見たメイオベントス右:海のクマムシ(体長0.2ミリくらい)

諸注意 本実習では,野外で長時間にわたってデータ収集を行なうことがあります.
・虫除けスプレー,日焼け止め,帽子,長袖シャツなど,必要に応じて準備して下さい.
・多少の降雨でも野外調査を行なうため,レインコート・雨合羽の携帯を推奨します.
・濡れたり汚れたりしてもよい,動きやすい服装を準備して下さい. (宿舎には洗濯乾燥機があります)
・岩場でも安全に歩けるようスニーカーなどのしっかりした靴を準備して下さい.岩場での調査では,事故防止のためサンダルを厳禁とします.
・実習海域ではこの時期,アンドンクラゲやシロガヤ,ハネガヤ等の危険生物がいます.肌を露出した水着での遊泳は危険です.
・ 参考までに,青森市周辺の8月の平均気温23.3 ˚C(最高27.7 ˚C,最低19.8˚C),表層海水温はおよそ22-23 ˚Cです.

実習についての質問はこちらまでお願いします(@を半角に変更してください) 

岩﨑 藍子:aiko.iwasaki.a8@tohoku.ac.jp  
藤本 心太:shinta.fujimoto.c4@tohoku.ac.jp

2020年度 公開臨海実習・夏
北の海,潮間帯のフィールド生物学( 担当教員:武田 哲、藤本心太)

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実習期間 8月20日~27日

実習日程 8月20日夕方,入所,ガイダンス / 21日〜26日, 実習 / 27日午前,解散

実習内容 本実習では,潮間帯および潮下帯の生物を対象とし,生物の分布とそれを規定する要因について学習する.まずはそれぞれの環境で生物がどのように分布しているか調査した後に,研究対象の特性を生かした実験系を実習生自らの発案により組み,生物の分布を規定する要因を解明してゆく.それらの成果をもとにレポートを作成する.本実習では2名の教員が以下の2つのサブコースを実施する。学生はその内の一つを選択し、実習期間を通して1つのテーマに取り組む。受講生は詳しい実習内容について事前に打ち合わせすることが望ましい。

 

概要は以下のとおり.


生態学コース(武田)

1例:潮間帯巻貝の生態特性本州北端,青森県の陸奥湾の岩礁性ならびに転石海岸の潮間帯にはさまざまな巻貝(軟体動物門:腹足綱)が生息している.風が強い時に波しぶきを浴びる潮上帯にはタマキビやアラレタマキビが,潮間帯には(干潮,満潮の潮汐周期に関わらず)イシダタミガイがいる.また冠水時には潮下帯から潮間帯へと這い上がって来るヘソアキクボガイやコシダカガンガラ,イボニシ,レイシガイなどが見られる.まず,自然現象を把握するための基礎的な生態データとして,環境変化と関係させながらイシダタミガイの行動を追跡し,彼らの潮間帯の利用方法についてデータを収集する.その結果を基にして実習生と教員が協議しながらテーマを設定し,テーマを検証するための実験を立案し,遂行してゆく(例えば,冠水時に潮間帯にやって来る巻貝との比較を通して潮間帯を生活の場とするイシダタミガイの潮間帯環境への適応について考察する,など).データ収集と解析,問題点の抽出,問題点を解決するための実験計画立案と遂行,レポート作成という研究過程を主体的に行なう実習である.

 

分類学コース(藤本)

砂浜から深海まで幅広く分布する砂泥の間隙環境には、メイオベントスと呼ばれる1ミリに満たない小型の底生生物が生息している。本コースでは、海産メイオベントスの多様な分類群(多毛類、クマムシ類、ソコミジンコ類、貝形虫類、線虫類、トゲカワムシ類、イタチムシ類、オビムシ類、渦虫類、ワムシ類、顎口動物など)の観察を通して、これら生物の基本的研究手法(採集方法から同定まで)を習得する。
例年は、実習期間中ほぼ毎日青森県内各地(陸奥湾、下北半島、津軽半島)で採集を行っているが、本年度は、長距離移動を自粛し、センター周辺で様々な微小動物を採集し、未記載種(新種候補)を探すことを試みる。

左:実態顕微鏡で見たメイオベントス右:海のクマムシ(体長0.2ミリくらい)

諸注意 本実習では,野外で長時間にわたってデータ収集を行なうことがあります.
・虫除けスプレー,日焼け止め,帽子,長袖シャツなど,必要に応じて準備して下さい.
・多少の降雨でも野外調査を行なうため,レインコート・雨合羽の携帯を推奨します.
・濡れたり汚れたりしてもよい,動きやすい服装を準備して下さい. (宿舎には洗濯乾燥機があります)
・岩場でも安全に歩けるようスニーカーなどのしっかりした靴を準備して下さい.岩場での調査では,事故防止のためサンダルを厳禁とします.
・実習海域ではこの時期,アンドンクラゲやシロガヤ,ハネガヤ等の危険生物がいます.肌を露出した水着での遊泳は危険です.
・ 参考までに,青森市周辺の8月の平均気温23.3 ˚C(最高27.7 ˚C,最低19.8˚C),表層海水温はおよそ22-23 ˚Cです.

実習についての質問はこちらまでお願いします(@を半角に変更してください) 

武田 哲:satoshi.takeda.d5@tohoku.ac.jp  藤本 心太:shinta.@water-bears.com

 

2019年度 公開臨海実習・夏(締め切りました)
北の海,潮間帯のフィールド生物学( 担当教員:武田 哲、藤本心太)

実習期間
8月13日~20日


実習日程
8月13日夕方,入所,ガイダンス
14日〜19日, 実習
20日午前,解散

実習内容
 本実習では,潮間帯および潮下帯の生物を対象とし,生物の分布とそれを規定する要因について学習する.まずはそれぞれの環境で生物がどのように分布しているか調査した後に,研究対象の特性を生かした実験系を実習生自らの発案により組み,生物の分布を規定する要因を解明してゆく.それらの成果をもとにレポートを作成する.本実習では2名の教員が以下の2つのサブコースを実施する。学生はその内の一つを選択し、実習期間を通して1つのテーマに取り組む。

 

概要は以下のとおりです.

生態学コース(武田)

1例:潮間帯巻貝の生態特性

本州北端,青森県の陸奥湾の岩礁性ならびに転石海岸の潮間帯にはさまざまな巻貝(軟体動物門:腹足綱)が生息している.風が強い時に波しぶきを浴びる潮上帯にはタマキビやアラレタマキビが,潮間帯には(干潮,満潮の潮汐周期に関わらず)イシダタミガイがいる.また冠水時には潮下帯から潮間帯へと這い上がって来るヘソアキクボガイやコシダカガンガラ,イボニシ,レイシガイなどが見られる.
まず,自然現象を把握するための基礎的な生態データとして,環境変化と関係させながらイシダタミガイの行動を追跡し,彼らの潮間帯の利用方法についてデータを収集する.その結果を基にして実習生と教員が協議しながらテーマを設定し,テーマを検証するための実験を立案し,遂行してゆく(例えば,冠水時に潮間帯にやって来る巻貝との比較を通して潮間帯を生活の場とするイシダタミガイの潮間帯環境への適応について考察する,など).
データ収集と解析,問題点の抽出,問題点を解決するための実験計画立案と遂行,レポート作成という研究過程を主体的に行なう実習である.


分類学コース(藤本)

砂浜から深海まで幅広く分布する砂泥の間隙環境には、メイオベントスと呼ばれる1ミリに満たない小型の底生生物が生息している。本コースでは、海産メイオベントスの多様な分類群(多毛類、クマムシ類、ソコミジンコ類、貝形虫類、線虫類、トゲカワムシ類、イタチムシ類、オビムシ類、渦虫類、ワムシ類、顎口動物など)の観察を通して、これら生物の基本的研究手法(採集方法から同定まで)を習得する。受講生は詳しい実習内容について事前に打ち合わせすることが望ましい。

平成28年度は、実習期間中ほぼ毎日青森県内各地(陸奥湾、下北半島、津軽半島)にクマムシ狩りに出かけ、採集成果に基づいて、海産クマムシ類の研究の基礎を身につける実習を行いました。
平成29年度は、様々な微小動物を扱いました。

左:実態顕微鏡で見たメイオベントス
右:海のクマムシ(体長0.2ミリくらい)

諸注意
本実習では,野外で長時間にわたってデータ収集を行なうことがあります.
・虫除けスプレー,日焼け止め,帽子,長袖シャツなど,必要に応じて準備して下さい.
・多少の降雨でも野外調査を行なうため,レインコート・雨合羽の携帯を推奨します.
・濡れたり汚れたりしてもよい,動きやすい服装を準備して下さい.
 (宿舎には洗濯乾燥機があります)
・岩場でも安全に歩けるようスニーカーなどのしっかりした靴を準備して下さい.
 岩場での調査では,事故防止のためサンダルを厳禁とします.
・実習海域ではこの時期,アンドンクラゲやシロガヤ,ハネガヤ等の危険生物がいます.肌を露出した水着での遊泳は危険です.

参考までに,青森市周辺の8月の平均気温23.3 ˚C(最高27.7 ˚C,最低19.8˚C),表層海水温はおよそ22-23 ˚Cです.

実習についての質問はこちらまでお願いします(@を半角に変更してください)
  武田 哲:stakeda@m.tohoku.ac.jp
  藤本 心太:shinta.@water-bears.com