沿革

浅虫海洋生物学教育研究センターについて

 東北大学大学院生命科学研究科附属浅虫海洋生物学教育研究センターは、当初理学部附属浅虫臨海実験所として大正13年(1924年)7月に設立されました。海産動物を材料とした基礎生物学の研究および学生臨海実習を目的として設立されたものです。同年3月、本館の完成に先立って、寄宿舎食堂を利用して最初の臨海実習が行われたのを皮切りに、以後85年にわたり東北大学を始めとした、主に東北地方の生物学を専攻する各大学・大学院の学生に臨海実習を実施し、かつ各大学で実施される臨海実習に協力してきました。
 設立と同時に水族館を開館し、広く海洋生物学の普及に努めてきました(青森県営水族館の開館に伴い、昭和59年4月閉館)。展示水槽壁面用に、当時日本にはなかった厚さ1インチ以上の磨面ガラス板をアメリカから直接輸入するなど、先人たちの熱意と努力がうかがえます。さらに、昭和5年から4年間にわたり、ロックフェラー財団の派遣教授として生物学教室に迎えたコホイド教授(カリフォルニア大学)、マクシンドン教授(ミネソタ大学)、チャイルド教授(シカゴ大学)、およびムーア教授(オレゴン大学)らを毎年浅虫に迎えて夏季講習会を開催しました。本講習会には、日本全国の大学および高等専門学校に呼びかけ、沢山の関係者が参加するなど、当時より国内外の海洋生物学の動向を踏まえた国際性とその情報を広く普及啓蒙しようとする進取性を備えていました。
教育および研究への利便性を高めるため、昭和61年から2年間をかけて、実習室、講義室を含む本館、宿泊棟、艇庫の全面改築を行いました。本センターは、理学部生物学科、理学研究科生物学専攻と教育研究の面で密接な関係を持っていますが、理学研究科生物学専攻が生命科学研究科に移行したことに伴い、平成17年より生命科学研究科附属となり今日に至っています。
 平成23年度からは文部科学省が認定する「教育関係共同利用拠点」に「東北海洋生物学教育推進拠点」として認定され、現在は「海洋生物を活用した多元的グローバル教育推進共同利用拠点」として活動しています。