機能生態分野では、植物の環境応答や適応について、光合成を中心に、分子レベルから生態系レベルまで様々なスケールで研究を行っています。現在の主要なテーマは、環境適応のメカニズムの解明や、植物の光合成・物質生産の観測手法の確立などです。

NEWS & TOPICS

     

  • 中国科学院のWang Qing-Wei教授にセミナをしていただきました。Wangさんは2011年に博士後期課程に入学し、2014年に博士号を取得したのち、森林総研を経て中国に戻り、現在は中国科学院の教授です。近年の成果を紹介していただきました。(2024.7.18)
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  • 小川哲の論文は多くのメディアに紹介していただきました。
  • 環境新聞オンライン

    河北新報

    日刊工業新聞

    アンドラ

    文教新聞

    アドコム・メディア

    日本農業新聞

    日経新聞

     

  • 小川哲の論文が発表されました。PRI(光化学反射指数)は、光化学系Ⅱのキサントフィル色素の変換状況を反映する反射指数で、熱放散(NPQ)や光合成速度と相関があることから、リモートセンシングでの利用が期待されています。しかし、PRIにはいくつか欠点があり、その一つが、植物以外からのシグナルが混じると光合成の情報がかき消されてしまう、という問題です。本研究では、ハイパースペクトルカメラで観測した画像から、個々の画素(ピクセル)について、植物か否か、他の葉に被陰されているか否か、鏡面反射しているか否かを判別し、光合成の情報のみを含むピクセルを抽出して、植物の光合成の状態を評価する、という手法を開発しました。[東北大学の研究紹介] [生命科学研究科の研究紹介] [プレスリリース](2024.6.24)
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  • 見塩昌子の論文が発表されました。異なる遺伝的性質をもった株同士の交配によって生まれたF1個体はしばしば成長が良いなどといった性質を持つことがあり、雑種強勢と呼ばれます。シロイヌナズナでは、Col-0という系統とC24という系統のF1個体が雑種強勢をもつことが知られています。雑種強勢が高CO2でも起こるのか、というテーマで研究を行いました。Col-0とC24のF1の成長は、両親に比べ高CO2でも良かったのですが、比較対象として用いた他系統のF1雑種でも高CO2では同様の傾向が見られ、用いた全てのF1雑種の高CO2での成長が親よりも良い、という予想外の結果となりました。F1交配が高CO2での成長促進を促す可能性を示したという点で興味深い研究となりました。(2024.4.19)
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  • 卒業生の中村由紀子の論文が発表されました。PRI(光化学反射指数)は、光化学系Ⅱのキサントフィル色素の変換状況を反映する反射指数で、熱放散(NPQ)や光合成速度と相関があることから、リモートセンシングでの利用が期待されています。しかし、PRIにはいくつか欠点があり、その一つがキサントフィル以外の影響を受けてしまうということでした。これは別の反射指数を用いることで補正する方法が提案されていましたが、個々の種ごとに最適な反射指数が異なり、多くの種に共通に適用できる補正指数がありませんでした。本研究では、草本から常緑樹まで22種の植物の葉の反射スペクトルを測定し、これらの種に共通に使える補正指数をいくつか提案しました。(2024.4.9)
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