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- エンド型キシログルカン転移酵素/加水分解酵素(XTH)は、キシログルカンの繋ぎ換えまたは分解反応を触媒する酵素である。多くの陸上植物の細胞壁は、キシログルカンが結晶性セルロース微繊維の間を架橋した基本構造を持つことから、XTHは細胞壁の構築・再編に重要な役割を担う酵素と考えられている。種子植物においては、多様化した組織の細胞壁構築・再編のために多数のXTH遺伝子が派生してきたことが明らかになっているが、種子植物とは全く異なる形質を持つコケ植物のXTH遺伝子についての知見は希有なものであった。本論文では、解読されたゲノム情報を用いて、コケ植物の一種であるヒメツリガネゴケのXTH遺伝子ファミリーの全容を明らかにしている。ヒメツリガネゴケにおいても、種子植物と同じ規模のXTH遺伝子ファミリーが存在し、各XTH遺伝子メンバーがそれぞれ特定の組織で機能していることが明らかになった。また驚くべきことに、コケのXTHの中には、種子植物のXTHでは報告のない構造を持つXTHが多数存在することも明らかになった。組換えタンパク質を利用した生化学的解析によって、コケ固有の構造を持つXTH は、キシログルカン分子を基質とする酵素などではなく、種子植物には存在しない全く新規の酵素であることが示された。
詳しくは こちら(Yokoyama et al. 2010)>>

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- シロイヌナズナのAtXTH28欠損変異体では,花糸の形態不全を起こし,その結果,受粉効率の低下による稔性の低下を引き起こすことを明らかにした。
詳しくは こちら(Kurasawa et al. 2009)>>

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- AtXTH27がシロイヌナズナのロゼット葉の管状要素の伸長に必須であることを明らかにした。
詳しくは こちら(Matsui et al. 2005)>>

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AtXTH18のRNAiによる解析で、この遺伝子がシロイヌナズナの根の伸長に必須であることを示した。
また、AtXTH19はAXR2/IAA7を介したオーキシンの制御下にあることを示した。
詳しくは こちら(Osato et al. 2006)>>
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イネとシロイヌナズナの比較ゲノム解析およびマイクロアレー解析により、イネの節間や葉身の伸長域で特異的に発現する遺伝子種を同定した。
詳しくは こちら(Yokoyama et al., 2004)>>
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- 細胞壁プロテオーム
シロイヌナズナ培養細胞の細胞壁タンパク質のプロテオーム解析を確立し、プロトプラストから細胞壁が再生される過程で発現する細胞壁タンパク質群の挙動を解明した。
詳しくは こちら(Kwon et al. 2005)>>
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