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研究室での一幕.
B子「A男ちゃんの研究室では大腸菌を使った研究をしている人が多いんだよね」
A男「その通りだね。」
B子「A男ちゃんも大腸菌の研究をしているの?」
A男「俺はまわりとはちょっと違う菌を使っているんだよ。」
B子「へぇー。どんな菌を使っているの?」
A男「よく聞く。デイノコッカス・ラジオデュランス(Deinococcus radiodurans)という名前でとっても強い菌なのだ。」
B子「強いって何に強いの?」
A男「聞いて驚くなかれ。ラジオデュランスは生物に悪い影響を与える紫外線や放射線にとーっても強いのだ!」
B子「紫外線ってシミ・ソバカスの原因になるあれ?」
A男「そうです。それに放射線は原子力発電所での事故で話題になったりしたけど、あまり浴びすぎると人間も死んじゃうんだ。」
B子「そうなんだ。じゃあラジオデュランスはどのくらいそれらに強いの?」
A男「放射線の場合を例にするです。大腸菌は30グレイ(グレイ:放射線の量の単位。数値が大きければ大きいほど強い放射線ということになる)の強さの放射線を浴びるとほとんど死んでしまうデロ。人でははっきりしていないけれど、やはり数十グレイの強さで死んでしまうのだ。しかーし!ラジオデュランスは5,000グレイの放射線を浴びても全く死なないのだ!! つまり大腸菌や人に比べてラジオデュランスは150倍以上も放射線に対して強いことになるのだ!!」
B子「そんなに強いのか。でも、何で強い放射線を浴びると生物は死んでしまうの?」
A男「多量の放射線を浴びると遺伝子DNAがボロボロにされてしまうんだよ。遺伝子DNAは生物の生存に必須のものだから遺伝子DNAがボロボロになっちゃうとその生物は死んでしまうんだ。」
B子「放射線は目に見えないけど、実は体に害を及ぼしていたんだね。」
A男「その通り。でも生物もDNAがボロボロにされるのを黙って見ているわけではないんだよ。生物にはDNA修復機構が備わっていて、ボロボロになりかけのDNAを元通りのDNAに直してくれるんだ。それでもあまり強すぎる放射線を浴びてしまうとDNA修復をしてもDNAがボロボロになっていくのに追いつかなくなってしまってその生物は死んでしまうんだけどね。」B子「放射線って怖いんだね。じゃあ何故ラジオデュランスは他の生物より放射線に強いの?」
A男「そう、そこが謎なんだ。僕はラジオデュランス独自の強力なDNA修復機構を持っていることがラジオデュランスが放射線に強い性質を持つ原因だと考えているよ.」
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