機能生態分野では、植物の環境応答や適応について、光合成を中心に、分子レベルから生態系レベルまで様々なスケールで研究を行っています。現在の主要なテーマは、環境適応のメカニズムの解明、機能形質からの植物の戦略や分布決定要因の解明、植物の光合成・物質生産の観測とモデル化などです。
NEWS & TOPICS
- 彦坂幸毅の論文が発表されました。Oecologia 200号記念特集号の論文です。北島薫さん(京都大)とともに特集号に招待され、小野田雄介さん(京都大)の助けを借りて執筆しました。Oecologiaは、1970〜2000年代の植物生理生態学をリードした雑誌です。光合成を始めとする植物の葉形質が、種や生育環境によってどのように異なるのか、観察、実験、理論など様々な面から研究が行われ、私たちの理解が進んできました。この総説では、落葉性・常緑性という葉の性質の違いに着目し、前半は、その違いがどのように理解されてきたのかを最適化理論と資源利用の点から歴史的な論文を紹介しています。後半は、これらの視点のここ20年間の進展を概説しています。(2025.6.5)
- 今年もオオオナモミ実習が始まりました。(2025.5.19)
- 小川試験地の毎木調査のお手伝いをしてきました(梶野・鈴木・城崎・江藤・太田)。(2025.5.12-15)