ヤナギ園とヤナギ館
ヤナギ園・ヤナギ館のあらまし

 1958年(昭和33)に東北大学理学部附属植物園が仙台市川内、通称青葉山に開設され、初代園長に木村有香博士(当時、生物学科教授・植物分類学講座担当)が就任しました。同博士はヤナギ科植物を専門に研究し、沢山のヤナギを蒐集して生物学科の実験園(当時、仙台市片平)に栽植しました。植物園の園内整備が一段落した1961年頃より、それらの一部を植物園に移し管理するようなりました。1963年に同博士が退官、1964年に同博士が蒐集したヤナギ科植物の標本や資料を収納する“ヤナギ科植物標本館(通称:ヤナギ館)”が植物園敷地内に建設され、同博士はそこで研究を続けることになりました。この標本館、通称ヤナギ館の建設が具体化した頃より、それを中心としてヤナギ園を造成しヤナギ科植物研究の拠点にする計画を立て、生物学科の実験園よりヤナギの移転を進めてきました。

現在のヤナギ館
1960年代

 1965年に第1柳園2300m2、1966年に第2柳園1250m2、1986年に第3柳園1350m2を整備し、それらの栽植をはじめました。1965年に生物学科の青葉山への移転が最終決定し、1969年に移転したが、その間に生物学科の実験園にあったすべてのヤナギの移転を終了しました。1973年に第1柳園を再整備し、新たに第4柳園1050m2を整備して環境が悪くなった第2および第3柳園のヤナギを移植し、また国内外からの受入体制を整えました。
1970年代

 1974年にヤナギ園目録第1版を出版、これにはヤマナラシ属、ケショウヤナギ属、ヤナギ属合わせて102種(亜種、変種、品種を含む)が記録されました。

 1975年頃よりチェコのブルノー樹木園、カナダの国立標本館をはじめ、国内外より多数のヤナギを受入れ、また、同博士も積極的に採集を続けました。


写真準備中
写真準備中 1980年代

 1980年にヤナギ園目録第2版を出版、これには新たにオオバヤナギ属が加わり139種が記録されました。1996年の目録には、新たにカミコウチヤナギ属が加わり186種が記録されました。また、これ以外にも名称未決定のヤナギが沢山栽植されています。

現在

 現在3350平方mのヤナギ園に約600株、500平方mの鉢場に約550鉢のヤナギを栽植しており、今も国内外から積極的に蒐集を続けています。また、国内外の研究者等への提供も続けており、それらを材料として発表された論文も数多いです。

 本リストに採用した学名は寄贈者または採集者の付けたものを出来るだけ尊重したが、慣用されていないものもあるので分かるものにはそれらを併記しました。

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ヤナギ科植物の寄贈者または採集者(敬称略)

赤井/G.W.Argus/浅井修/東隆行/R.de Belder/Bordeaux 植物園/J.chmelar/中馬千鶴/遠藤奏彦/Torku 大学植物園/五島和子/五島健雄/原寛/原松次/長谷川義人/畠中善称/服部静夫/久内清孝/堀野末男/浅尾重光/池谷裕行/猪股信行/石川栄之助/石川慎吾/H.C.Iturria/B.Johannes/片岡道夫/川村文吾/木村 有香/木村中外/木村春男/北川賢二/駒嶺穆/宮内庁生物学御研究所/黒沢幸子/B.Lindquist/森弘/森 俊/邑田仁/邑田裕子/信州大学/内藤俊彦/中井秀樹/中沢信午/A.Neuman/根本智行/大橋弘/奥原弘人/大友敬雄/A.E.Ragonese/Responsable樹木園/佐渡登喜雄/斎藤清/酒井昭/境秀紀/坂巻マリ/坂崎信之/佐藤良雄/里見信生/沢口滋/庄子邦光/外山三郎/須田裕/菅谷貞男/鈴木三男/高橋秀樹/高橋秀男/遠田宏/立石庸二/富樫錦吾/富樫誠/富山一郎/亘理俊次/八島光雄/中山三男/山城学/山谷邦昭/横内斉/吉田友吉/吉野博吉/吉山寛

〔お詫び〕古い頃のコレクションで寄贈者名が明確でないものはここにあげていません。 

 
 

   
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