青葉山の地質と地形

地形立体模型
 植物園は北緯38度14〜15分,東経140度50〜51分に位置し,標高は60〜145mに渡ります。ここは奥羽山脈の東側に広がる丘陵地の東端で,園の東は広瀬川をはさんで仙台平野に対峙し,西には丘陵が続き,南は丘陵地を刻む深さ60mにもおよぶ竜ノ口渓谷の絶壁となっています。
 植物園は,丘陵の尾根を走る市道青葉山−亀岡線を境に北斜面の川内側と南斜面の竜ノ口側とに分かれ,両斜面の地形に違いがみられます。川内側では本沢や深沢を中心に侵食されてできた谷があり,起伏が大きく急斜面や崩壊斜面が多数みられます。一方,竜ノ口側は比較的緩やかな斜面で起伏も小さく,渓谷に流れ込む懸谷状の小さな沢がいくつかありますが,川内側に比べて侵食量が少なく,沢の源頭やその周辺に小規模な湿地が点在しています。

竜ノ口渓谷(植物園南側)

写真解説:下流側から眺めた八木山橋。この川から右の部分が植物園です。崖の縁がアカシデ林。地層、雲形侵食、斜行層理、貝化石、サンドパイプ、埋れ木、亜炭、V字谷など、見るべきものが山ほどあります。
南側から見た植物園の地質断面図
 地層は西から東へ向かって傾いています。沢の傾きよりもさらに深い角度です。したがって,沢の奥ほど,古い地層が現れてきます。沢を遡ることは,時間を遡ることにもなります。
 竜ノ口渓谷には貝化石がたくさん出る層(竜の口層)があります。植物園の川内側(北側)の部分にも化石の露出した断面が存在します。しかし,道はなく,危険なので,残念ながらご覧に入れることができません。

地すべり跡地(園内)

写真準備中  1986年(昭和61年)8月5日の集中豪雨により発生した土砂崩れは土石流となり,現在コンクリート堰堤のある本沢の狭窄部まで流下しました。崩れた土砂の量は約10,000立法メートルにでいした。青葉山丘陵には緑が丘・放山などの地すべり地が数多くあります。これらの地域では,基盤岩である第三紀の凝灰岩(大年寺層)の上に,第四紀の青葉山礫層が堆積しています。この礫層が多量の雨水を含むと凝灰岩との境から崩れ,崩壊性地すべりが発生します。植物園では,かつてあった道標4-7-8の園路を地すべり以来,廃道にしました。

   
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