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地球上の植生分布については二つの見方があります。一つは南北両極に向かって、熱帯・亜熱帯・暖温帯・冷温帯・亜寒帯・寒帯の各気候帯に対応して帯状に成立する水平分布です。もう一つは海抜0mから世界最高峰のエベレスト山頂に至る、海抜高度に対応した垂直分布です。植物の分布は基本的に気温と降水量に対応しているため、水平分布と垂直分布はよく似た変化を示します。
日本列島はユーラシア大陸の東端に位置し、南北およそ3,000kmにわたって弓状に連なっています。その大地のほとんどは、かつて緑なす樹海におおわれていました。果してそれはどんな森林だったのでしょうか? 残念ながら、その答えを出すのは難しいことです。亜熱帯から亜寒帯に至る気候の著しい変化、海岸平野から山地に至る地形の複雑さ、日本海側と太平洋側の積雪量の相違が、森の様相を変化に富んだものにしているからです。その上、人間の活動によって原生的自然のほとんどが失われてしまいました。このため、研究者の間でも、いまだに見解の統一が得られません。
ここに掲げた植生図は、吉岡邦二(1973)から描いたものです。
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